少年は雑踏に揺れ耳を塞いではまた 曇る行方をただ睨んでいた 傷付く事にも慣れ頼り切った防御線 ここからまた視線を逸らし 続けている 夜空を仰げば見える暗い日々が私を 覆っても 掻き消されぬ願いへ 溢れ落ちていく光が 絡み付く闇の残像も千切れる 程に貫いて飾り付けた 聴こえるか未来 響く音 音と言葉を手に紡ぎ 出すあの少年の歌は いつの日にか夢を描いていた 夜空を仰げば見える 暗い日々に私はまだ揺れている 何にも掻き消されぬ願いへ溢れ 落ちていく光が 照らす新たなその先と 千切れた夢拾い集め飾り付けよう この歌へ重なる今 踏み出す音 確かに響くこの鼓動 鮮やかな虹色に燃える灯し火として この歌を未来へと唄う