『夢を見ていたんだよ』 きっといつまでも壊れない この場所を飛び去ったなら消えて 行くのだろう 風を切る鳥達はどこか 哀しそうに見えた 『この大空を羽ばたいてゆく そんな夢を』 微笑んだあなたは掌を翳していた 溢れ出す想いが苦しみも 溶かすように 繰り返す季節があなたを包むように 残っていた時間はとうに数える 程だった 大空に飲み込まれていく日々を 前にして 窓の外を眺めた 何も変わらぬ景色 少しずつ離れて行ったあなたを 見ている 壊れていく世界はあなたを連れ 去って 繰り返す願いも届く事はないと 知っていたんだ 消えていく未来も此処にある 思い出も あの夢の様に大空を羽ばたいていく 鳥達の元へ 溢れ出す涙にこの景色が滲んでも 掌を翳すよ 遠くのあなたへと届くように 溢れ出す想いがその全てを 溶かしたら 壊れていく世界も飛び去る 鳥達の元へと あの夢の続きを