エレクトリックシューズ、 誰にも見せないで。 いじわるな人のこと、 気にせず眠れた? 寂しい窓辺でも、 育て続けていればいつかは空も 飛べる。 おとぎ話かな。 近づき、離れ、悩みながら、 見覚えある憧れの人に会った。 待って。 このまま痛みと溶けずにそっと歩き 出せたら、それだけのことなのに。 そして明日も、 好きなことをしてずっとここにいて ほしい。 それだけのことなのになあ。 エレクトリックシューズ、 子どもの頃描いたありえない 色の虹手が届きそうな。 雪どけアスファルト、 予感を託していた。 乱反射するように互いを探すよ。 時計の針を気にしながら、 Pコートのポケットの中の言葉。 待って。 このまま水たまりを飛び越え 笑い合えたら、 それだけのことなのに。 そして明日も、 好きなことをしてずっとここにいて ほしい。 それだけのことなのになあ…